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実力とは曖昧なものであるけれど

義理と人情   みのもんた
Pen : Schaeffer - Prelude (M)
Ink : Sailor - Miruai

僕は実力主義を否定しません。ただ、「実力」 という1つの軸で評価するのはいかがなものかと思うのです。というのも、人間の持つ 「実力」 にはいろいろな実力があると思うのです。宴会の実力、営業マンとしての実力、経理としての実力。それだけではありません。「実力」 の種類は地方によっても違います。福岡で評価される 「実力」 と鹿児島で評価されるそれは種類が違う。つまり、実力には色々な方向性があるし、評価軸も曖昧なので、一口には語れません。それを単一的に評価するなんて、土台無理な話なのです。そして、社員それぞれの 「実力」 を見極めて適材適所に配置するのは、経営者である管理者の義務であり責任です。

みのもんた : 義理と人情
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私事ですが、2016年は、年初からやたら忙しい日が続いています。海外出張が多いため、1~3月のマイレージの累計だけで64,000マイルにもなってしまいました。時差で頭が朦朧とする日が続きます。また4月末から5月初旬、そして6月中旬と長距離出張が待っており、気が重いです。

さて、新年度をむかえて、人事異動花盛りですね。自分の会社の人事異動をみていると、「この人事は順当だな」 と思うケースがある反面、「えっ、この人が昇格?」、「あれ、あの人が降格人事?」 と意外なケースも多々あり。まあ、これはどの会社においても同じでしょう。

組織においては、人が人を評価せねばならないわけですが、学校の試験の成績ではありませんから、評価に明確な基準はありません。“みのもんた” さんがおっしゃるとおり、「実力には色々な方向性があるし、評価軸も曖昧なので、一口には語れません。それを単一的に評価するなんて、土台無理な話なのです」 というのが動かしようのない事実です。

たしかに、自分の受ける評価に対して納得できないとき、誰もが頭に来ますよね。「なんだ、あのバカ上司」 って。私もそうでした。

しかし、私も歳を重ね、人として成長できるかどうかは、そういう時に自分の心を整理できるかどうかにかかっているのかもしれない、と最近、思うようになりました。

「芸術を創る脳」という本で、日本画家の千住 博さんが次のように述べておられます。
千住 博さん

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実は、芸術はとても単純なことをやっているのです。「私はこう思う。皆さん、どうですか」と問いかけているのです。(略)例えば、シェフが料理を作る。「私は、これが美味しいと思います。いかがでしょうか」 と問いかけるのが料理です。それに対して、「本当に美味しい」 とか、「ちょっと塩辛いな」 とか、多様性に満ちた感想が返ってくる。褒められば芸術で、貶(けな)されれば芸術ではない、というものではありません。感想の多様性を、芸術家のわれわれも理解しなければなりません。「私の作品が分からないとは何ごとだ」ではなくて、「分からない」 という感想も大切なメッセージとして受け取らなければ。
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これをビジネスの世界に置き換えるならば、「“私の評価が低いとは何ごとか” ではなくて、上司からの低い評価も大切なメッセージとして受け取らなければ」 ということだと思うのです。

芸術家が曖昧な観念である 「美」 を追求せねばならないのと同様、ビジネスマンは曖昧な観念である 「実力」 を追求せねばなりません。

それにもかかわらず、上司からの評価が低いとき、「ビジネスマンの実力なんて、曖昧なものだから突き詰めようもない。評価とはしょせんは上司との相性にすぎない」 という思考に我々が陥りがちなのはなぜでしょうか。それは会社からの評価を、「仕事の目的」 にしているからではないか、と気付くようになりました。

評価を目的にしてしまうのは、ゴルフでスコアを目的にするのと似ていますね。「14番ホールの池ポチャがなければ90を切っていたのに」、「最後の18番のパットが入っていれば80を切れたのに」 と、どこまでやっても、ゴルフでは満足を得られないの同様、ビジネスマンの出世ゲームも、社長まで階段を登りつめなければ満足を得られないということになってしまいます。

たとえ会社からの評価が低かったとしても、落ち込むことなく、それはひとつのメッセージとして大切に受け止め、実力をつけることを仕事の目的にする。それがプロとしてのあるべき姿だと思います。

私もただの人間である以上、理屈はわかっていても、そんな境地に達するのは極めて難しいです。それでも、一歩でも近づいていけたらと思っています。
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