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日本は医療後進国  健康診断の落とし穴

健康診断の落とし穴

Pen : Pilot - Custom Heritage 92 (M)
Ink : Pilot - Murasaki-Shikibu


早朝空腹時血糖値は、健康診断で検査するので、IFG (Impaired fasting glucose: 空腹時血糖異常) があれば、発見できるでしょう。これに対して、IGT (Impaired Glucose Tolerance: 耐糖能異常)、いわゆる食後高血糖タイプは、会社の健康診断では空腹時しか検査しないので、見過ごされます。
IGTのほうがIFGより、確率的には多いので、現行の健康診断のシステムには、問題があります。

ドクター江部の糖尿病徒然日記 
< 2015年11月18日:糖尿病あるいは境界型、早期発見のために >

====================

「血糖値との戦いが始まった」 という稿でお伝えしたとおり、現在、私は糖尿病境界型 (糖尿病予備群ともいいます) の状態でして、血糖値を落とすことが最近の趣味になっています。

やせ型体型の私は、「糖尿病は肥満の人がかかる病気」 と長い間、思いこんでいましたから、自分が糖尿病の一歩手前の状態であることを知り、ショックを受けました。それから糖尿病のことを勉強して様々なことを知るようになりました。

まず、糖尿病発症を発症する前段階として、人間の身体には 「血糖値の異常」 が生じます。この 「血糖値の異常」 を分解すると、「空腹時の血糖値異常」 と、「食後の血糖値異常」 に分かれます。

すると、全ての人間は、次の5タイプに分類できることになります。

A) 空腹時の血糖値が正常、食後の血糖値も正常 (正常人)
B) 空腹時の血糖値が正常、食後の血糖値が異常 (糖尿病境界型)
C) 空腹時の血糖値が異常、食後の血糖値が正常 (糖尿病境界型)
D) 空腹時の血糖値が異常、食後の血糖値が異常 (糖尿病境界型)
E) 糖尿病患者 (糖尿人)
* 私は現在、Bの状態です。

正常人 (=A) が糖尿人 (=E) に至るまでの経路は次のパターンがあります。

パターン1 : A → B → E
パターン2 : A → B → D → E
パターン3 : A → C → D → E

京都の高雄病院の江部康ニ先生によると、日本人の場合、パターン3は少なくて、ほとんどはパターン1か2だそうです。

ということは、「食後血糖値の異常」 の早期発見が、糖尿病予防の最大の鍵ということになります。
食後高血糖

ところが、日本の健康診断でチェックするのは 「空腹時血糖値」 のみであり、「食後血糖値」 は検査対象に含まれていません。掲題の江部先生の言葉どおり、現行の健康診断のシステムは大きな欠陥を抱えているのです。

厚生労働省の発表によると、糖尿病、もしくは糖尿病境界型に属する人は日本人の五人に一人程度とのことですが、本当はもっと多いはずです。なぜなら食後血糖値の検査をする方はほとんどいないからです。

糖尿病は、それ自体が直接の原因となって亡くなる方は多くありません。しかし、ガン、脳卒中、心筋梗塞などで亡くなる方の多くは、糖尿病、もしくは糖尿病境界型であることがわかっています。したがって、日本人の根本的な死因の第一位は糖尿病とも言えるでしょう。

国家が抱える膨大な医療費負担を削減するために一番早い対策は、食後血糖値の検査を充実させることではないでしょうか。政府な何をモタモタしているのかと思います。

糖尿病検査の他にも、現行の日本の健康診断システムには問題があります。

例えば胃ガン検診。日本での内視鏡 (胃カメラ) ではなくて、バリウム検査 (エックス線) が主流になっています。
バリウム検査

胃ガンの早期発見ということで考えた場合、内視鏡の方が圧倒的に優れています。どのみち、バリウム検査でひっかかったら 「では内視鏡で調べてみましょうか」 ということになるのですから、最初から内視鏡で検査すればよいのです。検診を全て内視鏡にすれば、胃ガンで亡くなる方は減るでしょう。しかし、厚生労働省の動きは信じられないほど遅い。2015年7月31日、日経新聞で次の報道がなされました。

********************
厚生労働省のがん検診のあり方に関する検討会は30日、市区町村が行なう胃がん検診について、これまで40歳以上で推奨してきたエックス線検査のほか、内視鏡検査も推奨するとの提言をまとめた。
********************

2015年にして、やっと胃の内視鏡検査の推奨が始まったところですので、バリウム検査から切り替わるまで、最低でも10年はかかるでしょう。いったい、厚生労働省は国民の健康を守る意思があると言えるのでしょうか?

内視鏡検査ということでは、大腸の内視鏡検査が一般化されていないという点も、大いに疑問を感じます。大腸ガンの初期段階で便鮮血陽性となったら、かなりラッキーでしょう。実際には検査で陽性と出たときには、ガンの進行が進んでいたというケースは多いのです。

しかし、内視鏡検査をすれば、高確率で初期の段階でも発見できます。今年も俳優の今井雅之さんが大腸ガンで亡くなられましたが、「内視鏡検査を受けておられれば、、、」 と思うと残念でなりません。

大腸ガンはすでに死因の上位に来ており、今後も増加傾向なのですから、医療費削減を目指すために、国が音頭をとって内視鏡検査を推奨すべきなのです。

以上、長々と述べましたが、日本の健康診断システムは大いに問題があります。「年に一度、健康診断を受けておけば安心」 という考え方は危ういと思います。

自ら情報を集め、お金と時間というコストをかけ、家族の健康を守るためにイニシアティブをとっていく必要があると私は考えます。
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