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金八先生が教えてくれた ”人” の字の語源の話

武田鉄矢 人の字の語源

モンブラン121 (F)  - ペン
奥山 (セーラー)    -  インク 

<武田鉄矢 金八の「人」の教えは間違い 公開ざんげで訂正>

俳優の武田鉄矢(66)が20日、東京・学士会館で行われたTBS 「天皇の料理番」 (26日スタート、日曜後9・00) の制作発表会見に登場。同局で人気を博したドラマ 「3年B組金八先生」 時代の教えを“公開ざんげ”した。

 「あなたにとって愛とは?」 という質問に対して、「 『愛』 という字は、気になる人を振り返る姿から成り立っている」 という福井出身の漢文学者、白川静さんの話を引用した。

 さらに、武田が 「金八先生」 の劇中で 「 『人』 という字は2人の人が支え合っている」 と生徒に教えていたことを、白川さんが間違っていると指摘したことも紹介。実際は人が歩いている姿を象形したもので 「知ったかぶりをして、バカな中学校教師がご迷惑をおかけしたことをおわびしたい」 と頭を下げた。
( デイリースポーツ 2015年4月20日 )

武田鉄矢 天皇の料理番

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「3年B組金八先生」 は私が中学生の頃に大ヒットしたドラマで、近藤真彦や田原俊彦といったスターを生み出しました。私はTVドラマを見ないので金八先生も見ませんでしたが、この番組が与えた影響は大きかったと思います。

上述のとおり、金八先生で 「 『人』 という字は2人の人が支え合っている」 という言葉があったせいでしょうか。私もどこからかその話を聞き、長い間、それが本当だと信じていました。

武田鉄矢 人という字を教えるシーン

「人は一人では生きてゆけない存在。人と人とは互いに支えって生きている。”人”という字の語源はそれを示している」

これって、誰もが理解できて、やさしい気持ちになれる、美しい説明だと思います。私は外国人に漢字の説明をするとき、”人”の字を例にして伝え 「なるほど~」 と喜ばれたことが何度もあります。

ところが、上述のとおり、人の字の語源の真実は違っていました。

「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」 に次の記述があります。

白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい


++++++++++++++++++++
「人」という字は、古代文字の形を見ればわかりますが、人が横向きになった姿をかいた漢字です。
++++++++++++++++++++

左側を向いて手を下に伸ばした人の姿が原形で、一画目が頭と手を表し、二画目が首から足までを表しています。

ちなみに、右側を向いて人が二人並んだ姿が「比」の字形。

左側を向いた人と右側を向いた人が背中あわせになっているのが 「北」 の字形。

「北」 はそもそも 「背中」 や 「そむく」 という意味だったとのこと。しかし、この字がもっぱら方角の北を表すようになったため、区別するために身体の一部を表す「月」を付けて 「背」 いう文字が生まれたそうです。

さて、「人」 の語源なんですけれど、「正か誤か」 の価値観で判断するならば、金八先生の言葉は誤りでした。

しかし、金八先生の言葉のおかげで、「悩んでいた自分の心が救われた」 という方はきっと何人もいたでしょう。この言葉は 「正ではなかったけれど、美であった」 と私は思うのです。

報道によれば、武田鉄矢さんは 「バカな中学校教師がご迷惑をおかけしたことをおわびしたい」 と頭を下げられたそうです。

おそらく、「間違ったことをテレビで伝えたのは問題だ」 と非難する方がたくさんおられたのでしょう。非難した方々はたしかに正しいのです。

ただ、もう少し大らかに考えてもよいのではないかな、と思います。「美」 に価値観を合わせれば、武田さんの伝えた言葉のプラス面も見えてきます。

「正しくはないけれど美しい」 ということも認める世の中になっていけばいいなあ、と思います。

武田さんご自身も同じような思いはあったかもしれません。それでも潔く頭を下げられたのはさすがです。
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