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男のファッションの究極は紺

開高 健  男は紺
一位の木 (F)  : パイロット
海松藍     : セーラー


開高 健 : 知的な痴的な教養講座
第36章  究極のスーツは紺色

ロンドンで、初めてわたしは男のファッションというものに目がさめた。五七歳にしてやっと、男のファッションに目がいくようになった。
もともとわたしは、ファッションにあまり興味はなかったんだ。おまけに職業が小説家である。昔なら着流しのゾロッペェですませられた。(中略)
かくて、ロンドン紳士の服装をジロジロと見て歩くうちに判明したのは、やっぱり色は紺であるということだ。(中略)
紺に始まって紺に終わる - というのがファッション道のフナ釣りみたいなものらしいと、うなずけた。今後もうなずき続けるだろう。諸君、男のファッションの究極は、紺なんだ。いい紺を選びたまえ。
====================

ファッションの大家、ジョルジオ・アルマーニがネイビーのTシャツを愛してやまない、ということを前々回にお伝えしました。

これと同様に、文豪、開高 健も 「紺に始まって紺に終わる、というのが男のファッションの究極」 と述べています。

ここで開高先生が述べられている 「紺」 はネイビーのことでしょう。

ハンサムとはとてもいえない開高先生。けれども、「紺が男のファッションの究極」 という先生の言葉は、ジョルジオ・アルマーニの言葉と同じくらい、私には強く響くものがあります。なぜなら、開高先生の顔には味があるから。自分もこういう、深みのある顔になれたらいいな、と思っています。

ところで、開高先生が 「男は紺」 と悟られたのは、書いてあるとおり、57歳の時です。先生は58歳に亡くなられていますから、死の前年に悟られたということになります。

だからでしょうか。開高先生のスーツ姿の写真というのは、探してみましたが、あまり無いんですよね。

そんな中でようやく見つけたのがコレです。
開高 健のスーツ姿

なんだか、大企業の重役みたいに貫禄がありますね。釣りバカ、のときの表情とは全然違います。

手にされているのは、おそらくウイスキー。それも色合いからすると、ストレートでしょう。開高先生にはストレートが似合います。断じて、氷を入れた水割りではありません。

で、問題は、この写真が撮られたのは57歳以前なのか以後なのか、ということなんです。私は57歳以後 - すなわち 「男は紺」 と悟られた後のものだと思います。なぜなら、「男は紺」 という確信を持てていない頃の開高先生だったら、スーツを着たとき、このように自信に満ち溢れた表情にはならないだろうと考えるからです。

開高先生は、58歳の時に食道癌を発症し、手術後、ほどなくして命を落とされます。

ということは、この写真が撮られたのは、「男は紺」と悟られてから、食道癌が発症するまでの、本当に短い時期だったと思われます。文豪の人生を見るうえで、貴重なショットと言えるでしょう。

さて、私の場合、スーツは年月を経て、無地のネイビーとダークグレーの二種類だけになりました。この二種類のスーツ以上にカッコいいスーツは無い、という結論に到ったからです

しかし、これからはジョルジオ・アルマーニと開高先生の言葉にならい、スーツ以外の服もネイビーを中心に絞っていこうと思っています。

シンプルに。そして美しく。

衣、食、住、そして仕事や時間の使い方も、そのコンセプトで進みたいものです。
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