スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウォーホルはなぜ天才と称されるのか

千住 博の考える天才とは
LAMY    : サファリ (M)
パイロット : 色彩雫 ― 竹林

千住 博 : 芸術とは何か

質問 ― 天才は存在しますか?

回答 ― 天才は存在します。(略)もっとも単純、普通で、もっとも身近な組み合わせのなかに、いわば自分のすぐ隣に、考えられない美しい宝物が、一般の人たちには見えないように隠れている。それを何かの拍子に、さっと当たった光で一瞬見ることができて、人々の下に引っ張り出せる - それが天才というものだと思います。

====================

「天才」の定義というのは人それぞれ。そんな中で、私は上記の千住さんの定義を知ったとき、「自分のフィーリングにピッタリくるなあ」 と思いました。

この千住さんの考える天才像は、そのまま 「千住さんがウォーホルを天才と考える理由」 と置き換えてよいはずです。

なぜなら、「ウォーホルの偉大さに気づいた日」 という稿でお伝えしたとおり、もっとも尊敬する画家として千住さんはウォーホルをあげておられるからです。

ウォーホルの代表作にキャンベルのスープ缶があります。
キャンベルのスープ缶

ウォーホルが有名アーティストとしての地位を確立した1960年代、この作品を見て 「すごい!」 と衝撃を受けたアメリカ人は多かったはずです。

ではなぜ当時のアメリカ人が衝撃を受けたのか、ということを考えると、千住さんが述べておられるように 「自分のすぐ隣に、考えられない美しい宝物が、一般の人たちには見えないように隠れている。それを人々の下に引っ張り出した」 ということに尽きるのではないかと思うのです。

私が想像するには、1960年代のアメリカ人にとって、キャンベルのスープ缶の姿は子供の頃から日常風景に深く溶け込みすぎて、その存在すらも意識しないほどのモノだったはずです。

そんな中で、ウォーホルは、この赤と白を基調にしたシンプルな缶のデザインに美しさを見い出し、「これこそが自分にとって、アメリカ文化の持つ美の一部であり、皆に伝えたいものなんだ」 と考え、作品化したのではないかと、私は思うのです。なぜならウォーホルはそれこそ徹底的にアメリカ文化を愛していたからです。

このウォーホルの持つ価値観、アメリカ文化に対する愛に共鳴するアメリカ人は多かった。だから千住さんの定義どおりウォーホルは天才と言えるのであり、成功の理由はそこにあるはずです。

私は1960年代のアメリカ人ではないので、彼らがキャンベルのスープ缶の作品をみて感じたのと同じ感動を味合うことは決してないでしょう。

しかし、ウォーホルがなぜ天才と称されるのか、キャンベルのスープ缶がなぜ不朽の名作と評価されるのかを考えたとき、日常生活の中に埋もれている宝物を見い出すことの楽しさ、すばらしさを学ぶことはできると思うのです。

例えば、「現代の日本人にとってキャンベルのスープ缶に相当する 『日常生活に埋もれた宝物』 の食品って何だろう」 と考えてみるのも面白い。人それぞれ、違うものが出てきそうですね。

私でしたら、まずは永谷園のお茶漬け、これはよく見ると、すばらしいデザインだと思います。見れば見るほど、引き込まれてゆく何かがありますね。
永谷園


あとは、カップヌードル、
カップヌードル


キューピーマヨネーズ、
キューピーマヨネーズ


キッコーマンの醤油さし
キッコーマン


キリンラガー
キリンラガー

パッと思いつくのはこんなところでしょうか。

これらのモノを、仮にロシアの方や、サウジアラビアの方が見ても、何も感じないことでしょう。しかし、日本人の脳裏に刷り込まれたベストセラーは、よ~く観察すれば日本人にとって美しいモノ。

そんなふうに見方をちょっと変えることで、美に対する感性って少しづつ磨かれてゆくものかもしれませんね。
関連記事

コメント

非公開コメント

カレンダー
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
351位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
哲学・思想
38位
アクセスランキングを見る>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。