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江川がメジャーへ行ったら通用したのか

私は子供の頃、巨人ファンでした。とくに小林 繁さんのファンでした。今、あらためてこのフォームを見ても、カッコいいなあ、と思います。
小林 繁 サイドスロー

その小林さんは1979年1月、”空白の一日”、江川事件の流れをうけて阪神に移籍します。
江川 空白の一日

これを境にして、私の心は巨人から離れアンチ巨人に。とりわけ大のアンチ江川でした。

しかし、敵ながらも、江川がプロ野球史上、傑出した能力を持つ選手だったことは認めざるをえませんでした。20勝した1981年頃の江川はまさに全盛期で(*本当の全盛期は高校時代といわれていますけれども)、彼が本気を出したら、プロでもバットに当てるのは難しいほどでした。
江川 卓

野球も日々、進歩していますから、もし当時の江川が、そのまま今の時代に現れたとして、当時と同じ成績を残せるかというと、それは難しいでしょう。

しかし、江川が仮にダルビッシュと同年齢で、現代野球に合わせてトレーニングを積んだとしたら、ダルビッシュ以上の活躍をしたと私は思います。江川は天才中の天才でした。

では、江川が1980年代初頭、メジャーに行ったら通用したのでしょうか?

ダルビッシュ、岩隈、田中将大、上原など、現在、メジャーでトップクラスの成績を残すピッチャーを日本は排出していますので、30年前のメジャーなら当時の江川でも充分活躍できた、と考えるのが自然だと思います。

たしかに、江川の持つ技術力や高い頭脳レベルを考えると、能力の面ではメジャーでトップレベルの成績を残すことができたであろうと私は思うのです。

しかし、実際には通用しなかったでしょう。理由はメンタルの壁です。

1980年当時、日本のプロ野球は、アメリカの二軍や三軍のレベルであると、アメリカ人も日本人も確信していました。日本では「怪物」と言われた江川も、「メジャーとはレベルが違うから、さすがに自分でも無理」という発想から抜け出れなかったはずです。

こうした日本人の発想をガラリと変えた人、それが野茂英雄です。
野茂英雄 sports illustrated

それまで日本人プレイヤーが抱えていた「メジャーは別次元」という固定観念や偏見を覆したのが野茂でした。

現在、優秀な日本人プレイヤーはメジャーに挑戦するのが自然の流れとなっていますが、それは全て野茂が切り開いてくれた道です。

「たしかに、メジャーは日本プロ野球よりもはるかにレベルが高い。しかし、努力と工夫しだいでは、日本人選手でも好成績を残すことは可能である」

今や自明となったこの事実を、最初に世に知らしめたのは野茂英雄であり、この偉業は国民栄誉賞に相応しいと私は思います。彼は日本野球界におけるコロンブスのような存在だったと言えるでしょう。

この、野茂の例からもわかりますように、人は誰でも、なんらかの固定観念や偏見の壁を持っています。その壁が、未来の可能性を切り捨てている面は必ずあるはずです。

年齢が上がり人生経験を積むほど、自然にこの壁の数は増え、それぞれの壁の高さと厚さは増してゆきます。

気が付けば、心と頭の中は固定観念と偏見の壁で囲まれていた、なんてことになってしまいます。

これを打ち破るためには、自らが固定観念と偏見の壁を打ち破るための、脳味噌のストレッチが必要です。身体のストレッチと異なり、脳味噌のストレッチは身体感覚が無いため、何をやれば良いのかわかりづらいですよね。

では、何が脳味噌のストレッチになるのか?

例えば、今まで楽器に興味がなかったけれどもピアノに挑戦してみる、料理が全然できなかったオジサンが料理教室に通ってみる等、やり方はいろいろあると思います。

そんな中、最も効率的な脳のストレッチは、現代アート鑑賞ではないかと私は思います。

「これのどこが作品なんだ?」っていうモノに出会って、「バカバカしい」、「ナンセンスだ」と通り過ぎるのは簡単なことです。しかし、そこで立ち止まって、「作者は何を伝えたかったのだろう? 自分の脳味噌は何を感じたのだろう?」 と、考えてみること。それでも何も感じないかもしれません。いや、感じないことの方が多いでしょう。そのように、拒絶せずに、まずは一回受け入れて、考えてみること、それが脳のストレッチになります。

脳のストレッチを続ければ、年を重ねても、固定観念と偏見の壁は肥大化しません。その状態を保つことができれば世界はいつも新鮮な驚きを自分に与えてくれるはずであり、人生はより実り多きものになるはずです。
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