スガ シカオが教えてくれたカッコいいジブン

スガシカオ Progress
Pen : Pelikan - M800 (B)
Ink : Pilot - Kirisame

ぼくらは位置について
横一列でスタートをきった
つまずいている
あいつのことを見て
本当はシメシメと思っていた

作詞 スガ シカオ : Progress
スガ シカオ

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NHK放映、「プロフェッショナル」 の主題歌であるProgressを聞いていたとき、ふと、若い頃の自分と、現在の自分との違いに気がつきました。

そう、若い頃、たしかにスガ シカオさんの歌詞どおり、つまずいている友人を見て優越感を感じていたのです。

それは裏返せば、自分より先を進んでいる友人を見て劣等感を感じていた、ということでもあります。

思考は脳の中を無意識に流れてゆきますから、自分がどんな人間なのか、ということは気付きにくいですよね。特にネガティブな部分は埋もれがち。詩人が言葉にしてくれて、初めてそれを知るということがあります。スガ シカオさんの詩にはそんな力があります。

「プロフェッショナル」 のスガ シカオ特集で、秋元 康さんは、スガ シカオさんのことを次のように評されていました。

++++++++++++++++++++
スガ シカオというのは、やっぱりすばらしい詩人だなと。
訳知り顔で全てを伝えてるんではなくて、スガ シカオがぽつんぽつんと語った言葉の隙間に彼の思いがあって、彼の温度があって、それを聞く人たちが、あとは自分が考えるっていう、、、
聞いた人が自分の考えと照らし合わせて完成するんですよね。
だからこそ響くんだと思うんですよね。
++++++++++++++++++++

さて、現在の自分はどうかと言いますと、自分より先に進んでいる友人を見て、嫉妬や劣等感を感じることは、まだあります。彼らを心から祝福できるほど、人間ができていません。そんな自分を、「まだまだ精神修行が足りないなあ」 と情けなく思うときもあります。

しかし、つまずいている友人をみて優越感を感じることは無くなりました。

自分の同世代の友人たちの顔をあらためて思い浮かべてみると、大きな壁にぶち当たる人がこんなにも多いのかと驚いてしまいます。

- 亡くなった人
- 病を患っている人
- 勤めていた会社が倒産して職を失った人
- 会社で問題を起こして解雇されてしまった人
- 離婚して落ち込んでいる人
- 妻や子供が健康の問題を抱えている人
- 親の介護で大変な人
- 子供がイジメにあって悩んでいる人

困難

こうした困難の末、連絡も取れなくなってしまった友人が何人もいます。

今の自分は、「つまずいている、あいつのことを見て」 となったら、とにかく力になりたい、という思いしかありません。

世界には、中東のように戦乱が続いたり、深刻な貧困問題を抱えたりする国々が数多くあるわけですから、日本に生まれ、日本に住んでいられるというのは、とても幸運なこと。

しかし、そんな幸運な条件に恵まれている日本人の中であっても、さしたる障害にもぶち当たらず、50年近い人生を歩むということは、容易なことではないと感じます。

私の場合、妻も娘も私も健康上の問題はなく、また私の両親も妻の両親も健康で、勤めている会社も順調で、おかげさまでクビになるようなこともなく、平凡に過ごせているというのは、本当にありがたいことだな、と思うのです。

会社で上司に怒られようが、部下から不満をブチまげられようが、出世で遅れようが、妻や娘から文句を言われようが、そんな些細なことでストレスを感じていること自体が、冷静に考えれば、とても恵まれていることなんですよね。

そして、「恵まれていることに気づくジブン」 が、カッコいいんだと思うようになりました。

Progressの後半には次の詩があります。

++++++++++++++++++++
ずっと探していた
理想のジブンって
もうちょとカッコよかったけれど
++++++++++++++++++++

スガ シカオさんがこの詩を書いたのは2005年。彼が40歳になる前のことでした。

30代でありながら、こんな言葉を残すことができたスガ シカオって人は、すごいなあ、と素直に思います。

私も、若い頃に考えていた「理想のジブン」 とは全然違うジブンになりました。
理想の自分

今、まわりの人からみてカッコ良くはないかもしれないけれど、自らが信じるカッコ良さを追求したいと思うジブンがいます。

風船で宇宙を撮る岩谷圭介さんの言葉

ふうせん宇宙撮影

岩谷圭介 情熱大陸の言葉
Pen : Pelikan - M800 (B)
Ink : Pilot - Kirisame

僕がしている活動の本質って、宇宙を撮ることじゃないと思うんですよね。いままで見えなかったものが見えることがひとつだと思っていて、それがこの、日々の生活の中で埋もれていることが見えるようになるから感動があると思うんですよ。

岩谷圭介 (情熱大陸)
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2015年10月18日に 「情熱大陸」 で放映された岩谷圭介さんのお話は引き込まれるものがありました。

岩谷さんは、宇宙空間から見た地球の姿を撮影し、発表し続けています。

NASAのような巨大機関がそれをするなら普通の話ですが、岩谷さんがすごいのは、予算も限られている、一介の個人の立場で行なっているということにあります。

岩谷さんは次のようにして、撮影されています。

1) ホームセンター等で普通に売られている品を用いて、特殊な風船を組み立てる。
2) 風船の中にカメラを入れる。
3) 風船を地上から放つ。
4) 宇宙空間まで飛び続けた風船はやがて破裂。
5) 破裂した風船はパラシュートで地上に着地。
6) 帰還したカメラを見つけ、回収する。

岩谷圭介さん

このようなプロセスを経て撮影された作品が冒頭のものになります。

この中で、最も難しいのは 「6)回収」 だそうです。どこに落ちるかわかりませんから、番組では、風向きをはじめ、様々な気象条件をパソコンで計算し、着陸地点を見つけ出す様子が映されていました。

岩谷さんの風船から映し出される地球の姿は美しい。スペースシャトルから映された地球も美しいですけれど、それを超える何かがありました。

その何かとは、おそらく、予測のつかない風船の動きの中で撮影された地球に、われわれは、素朴で暖かいものを感じ、「地球がひとつの生き物である」 という本質的なことを思い起こさせてくれるからではないかと思うのです。

岩谷さんが風船による宇宙撮影の世界にのめりこんだのは、当然ながら趣味からでした。しかし、その世界を極めていくうちに、自分に与えられた使命のようなものを感じられたのでしょう。それが上述の言葉となって現れたのだと思います。

岩谷さんがすごい人だなあ、と思うのは、ご自身のサイトで、風船宇宙撮影のノウハウを惜しげもなく公開していることです。

情報公開の理由について、岩谷さんは次のように述べておられてます。

********************
宇宙とは個人では到底不可能に思える対象です。その不可能の象徴である宇宙を自分自信の力で触れることが出来るということを体験して欲しいのです。宇宙が成功できれば、どんな事柄でも挑戦できる、そう思える仲間を増やしていきたいのです。

「やってみる」 から、はじめよう。

やってみる事で夢を実現する人々が増えていくことで、世界はもっと素晴らしい場所になると私は信じています。そのために、宇宙撮影の情報を提供しているのです。

********************

いやはや、日本にも、こんなスケールの大きな人ががいるとは! 

岩谷さんは1986年生まれですからまだ29歳。私はこれまでの50年近い人生で、一体何をやっていたのかと、恥ずかしくなってしまいます。

とはいえ、私の人生はまだまだ続きます。今からでも遅くはない。「どうしたら得か、どうしたら楽になるのか」 という低俗な思考回路で進みがちな日々の生活からはなれ、「自分は人に何ができるのか、地球に何ができるのか」 という岩谷さんのメッセージに習い、身近なレベルから実践していかねばならないと思いました。
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